作業工程ココではイーポリッシュで行われるガラスコーティングの基本的な作業工程をご説明させていただきます。大切な愛車を預けるにあたってどんな施工内容か、どのくらい綺麗になるのかなどの疑問解消の一助になれば幸いです。1台1台状況が異なるお車たちをそれぞれのお車にあわせて施工方法を検討し繊細なハンドメイドで進めていきます。 |
1:ご入庫まずご入庫いただいてオーナー様との打ち合わせを行います。現在の使用状況、駐車環境、どんな完成形のイメージか、などオーナー様との会話の中から作業方法や仕上げ具合を検討していきます。 |
2:お預かり
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3:ボディチェックさてココからが本番です。お車にご挨拶。これから始まるお車との濃密な時間を想像しつつ、「いい艶を見せてよ~。」「さっくり傷よ取れてね。」なんて語りかけながらじっくりとお車の状態を確認していきます。限られた時間の中で最大限手を尽くすため最初が肝心です。。この段階で塗装の状態、ヒンジ部・下回り・ホイールなどの汚れ具合をチェックしていき最適な作業手順を練り上げます。 |
リアハッチのひんじなかなかお手入れが大変な箇所です。 |
洗車後の拭き取りがあまいと雨染みだらけになってます。 |
下回りはピッチタールに加え防錆剤がたれてきます。 |
ヒンジ付近が油汚、ほこり、雨染でばっちくなります。 | |||||||||||
4:洗車 作業を開始する前にまず運転席の養生です。シートカバー、ハンドルカバー、マットカバーで養生します。ホイールやエンジンが十分冷めたのを確認してから洗車に取り掛かります。 |
まずは車内の養生です。 |
容易に外せるパーツは外します。 |
必要に応じて洗車でもマスキングをします。 |
細部をを綺麗にしたら一気に全体を洗い上げます | |||||||||||
5:鉄粉取りねんどを使ってパネル一枚づつ丁寧に鉄粉を除去していきます。目視で1mm以下のちいさな鉄粉を見逃さないように取り除いていきます。触診では水をかけながら手をボディに滑らせざらつきや引っ掛かりを指先で感じ鉄粉を取り除きます。 |
ボディのざらざらの原因です。ねんど処理後はお肌つるつるです。(ねんどで鉄粉取りは必ず傷が付きますので磨きを行わない場合はおすすめできません。) |
目の焦点をくるくる変えながら確認してます。仕上げに指先に全神経を集中して鉄粉を探ります。人間の指先ってすごいセンサーでパッと見、見えない鉄粉を探り当ててくれます。 | |||||||||
6:拭き取り乾かないうちに手早く拭き取っていきます。拭き取りにはマイクロファイバータオルを使用します。吸水性抜群で塗装面にもやさしいため大変重宝しています。ドアの内側やエンブレムなどの隙間にたまった水分はコンプレッサーを使って吹き飛ばし徹底的に水気を取っていきます。あとからしみ出してくるとマスキングや磨きの作業効率低下につながりますのでしっかりと水気を取ります。 |
全体を拭き上げた後パネル間に溜まった水分を吹き飛ばしはす。あとから染み出してくる水分もしつこく取り除きます。 |
マイクロファイバークロスは拭き取りに欠かせません。隙間の水切りには圧縮空気で吹き出すのは欠かせません。 | |||||||||
7:マスキング下地処理の磨きを行ううえで大変重要な工程となります。ゴムパーツ、めっきパーツ、無塗装樹脂パーツや各パネルのフチを磨き過ぎないようにしっかりと保護します。未然に事故を防ぐためには重要な工程となります。またマスキングには磨きのときに出るコンパウンドの粉をパネルの隙間に入り込むのを防いだりガラスに付着するのを防ぐ目的もあります。 |
毎回時計を見ながらよーいドンですばやくマスキング!時間短縮に燃えます~。(自己満の世界ですが・・)細かなパーツほど気を抜けません。 |
マスキング中どんな風に磨こうか手順や要注意箇所なども確認しながら進めます。 | |||||||||
8:膜厚測定ボディの膜圧をパネル一枚づつ詳細にチェックしていきます。計測した数値は専用のチェックシートに書き写していきます。各パネルの傷やシミの周辺の膜圧を確認して以前に磨きこまれた形跡が無いかあとどのくらい磨けそうかなど検証します。目視だけでは判断の付かない詳細な膜圧のデータが得られますので磨くときの要注意箇所が判ります。 |
膜圧計。目では確認できない塗装の厚さを表示してくれます。既販車などでは予想もしない箇所が薄くなっていることもあります。 |
計測したデータはお客様別のカルテに記入して保管させていただきます。次回の施工の大切なデータにもなります。 | |||||||||
9:下地処理(磨き)コーティング前処理として下地処理を行います。この工程で洗車傷や酸化塗装面を磨き取っていきます。 |
下地処理前後 つめで引っかからない深さの傷であればほとんどの場合綺麗になります。 |
塗装表面は光源によって見え方が変わります。この光では傷が見えなくてもこちらの光では見えることもしばしば |
床掃除 各工程で出るコンパウンドかす。ひと段落ごとこまめに拭き取りほこりが立たないように気をつけます。 | ||||||||
10:細部仕上げ磨き完了後マスキングを取り、さまざまな種類の光源を当てながらパネル間に付いたコンパウンドや洗車で取りきれなかった汚れをウェスやヘラなどを用いて手作業で取り除いていきます。万が一ここで傷やオーロラマークが見つかれば磨き直します。 |
バンパー下など日ごろ手を入れないところもしっかりきれいにします。 |
意外と遠くから見ると汚れが目立つことがあります。 |
パネル間の汚れを取ると撮らないでは仕上がりに大きな差が出ます。 |
ドアを開けてぴっかりしていると気持ちいいですよね。 | |||||||||||
ミラー周辺の水垢やドアモールとドアパネルの隙間に水垢が結構溜まりますね。 |
ボディ同様傷付いていくテールランプもしっかりと磨かせていただきます。 |
マフラーの汚れは心の汚れ。んなこと無いですが磨けば光ります。けっこうよだれが固着して大変です(笑) |
ドアノブの内側も汚れ+グリスでよく汚れます。 | |||||||||||
11:洗車コーティング前に再度洗車をします。 磨きの工程でのホコリを洗い流していきます。ボディはもちろんですがこのとき床に残ったコンパウンドやホコリも丁寧に洗い流します。ホコリっぽい床のままでコーティングは出来ないですからね。 |
12:水滴後チェック・脱脂洗車後拭き取り跡が残っていないか各パネルごとに照明をあててチェック、拭き取りを行います。精製水のお湯やアルコールなどをマイクロファイバータオルで拭きあげます。水滴跡の落ちもよく脱脂もでき、コーティングの定着もよくなります。 |
13:ガラスボディーコーティングボディの拭き取り後しっかりと乾燥させた後、ガラスコーティングを施していきます。パネル1枚ずつ塗布して行きしっかりと硬化時間、室温、湿度の管理しながら進めていきます。拭き取りのときも数種類の照明をさまざまな角度から当てて仕上がり具合を確認しながら作業を進めていきます。 |
14:その他コーティング(ホイール、ウィンド、メッキモール、樹脂パーツ等)ボディコーティング完了後、オプションでご注文いただいた箇所のコーティングを施していきます。 |
ガラスは雨染みが付きやすいのでガラス撥水コートはオススメです。 |
白化した無塗装樹脂パーツは専用コーティング剤で黒々と新品のようによみがえります。 |
ホイールコーティング 欧州車は特にブレーキダストがすごいのでオススメです。 |
モール 欧州車によく見られるアルミモール。雨染みや腐食で真っ白な車をよく見かけます。交換より安く綺麗になります。 | |||||||||||
15:室内清掃ウィンドの内側をガラス用のマイクロファイバータオルとイソプロピルアルコールで拭きます。拭き筋が出にくくスカッとクリアな視界にしていきます。特に喫煙車は拭き取りのウェスが黄色になって拭き取り甲斐があります。その後集塵機でシートのホコリやマットの砂などを吸引していきます。シートは目地やパイピングの間などもブラシなども使って吸引していきます。仕上げにダッシュボードなど車内をくまなく水ぶきして完了です。ホコリっぽさのなくなった車内は空気も透き通ったように感じます。 |
16:タイヤ、ドアパッキン等保護剤塗布タイヤ、タイヤハウス内にプラスティック保護剤を塗り艶出し&保護していきます。身だしなみと一緒で足回りがビシッとしているとお車もしまって見えます。 |
18:ご納車ご納車の際は今後のメンテナンスの仕方や洗車の手順などアドバイスなどをさせていだたきます。車談義に夢中になって肝心のアドバイスが後になることもしばしば。みなさんの愛車に対する愛情をしっかりお聞きし、また数年後も元気に顔を見せてねと思いつつお見送りさせていただいております。 |